「錦秋特別公演」

蝶の道行
今年の八月に染さま&孝太郎さんがおやりになったのを歌舞伎座で拝見しております。衣装の感じや、サイケデリックな背景なんかも変えていたし、あと振付も・・・もしかして違います?(自信なし)
大抵踊りを見るときはほんとうに勘太郎くんに集中しちゃうんだけど、なぜか前半、七之助くんの方ばかり目がいった(なぜかってことはなかろう)。ちょっと妖しげな雰囲気がすごくあっていたなあ。後半一人で踊るところあたりから、勘太郎くんも盛り返していたけども。
でも正直なところ、乗り越えるべきハードルをクリアしている、とはちょっと思えなかった一幕。

芸談
トークショー(笑)。司会のおねいさんのテンションが高くて最初ちょっとビビリました。こういう場ってなんか居たたまれないものだなあ!とか思ったり。お話のなかで印象に残ったのは二人だけの公演で、見てくれる人が居ないので自分達でやりながら、もうひとりそれを観ている自分、を意識しなければならないところ、という勘太郎くんのお話。演出家のいない歌舞伎ならではの大変さだなあと。
あと今後の予定も仰ってました。今日発表になったとおり、勘太郎くんは三月にパルコで三谷幸喜さんの歌舞伎に、七之助くんは三、四月とコクーン歌舞伎にご出演。渋谷という街にふたつも歌舞伎が同時にかかる、しかも演目も共通点がある*1とのことで、面白いリンクがあるのではないかとのこと。
あ、あとご兄弟に密着したテレビ番組が12月19日に放送される予定だそうです。

妹背山婦女庭訓
中村屋お弟子さん+澤村藤十郎さんのお弟子さんで送る一幕。話の中で男一人を巡る三角関係が展開されるので、わかりやすく見てられた感じ。苧環ってああいうやつのこと言うんだ・・・とか思いつつ拝見してました。時折、今舞台の責任取ってるの誰!?と言いたくなる時間が舞台上に出現するのがちょっとなあ。

団子売
蝶の道行に比べると、断然安定感のあった一幕。二人ともイキイキしてた。特に勘太郎くん、見事でした!楽しい気分で終わってくれたのがよかったです。

*1:忠臣蔵つながり?