2018年の観劇ふり返り

今年は観劇〆が例年より早くさっさと感想も書き終わっていたのになぜ年内に回顧しておかないのか。ごもっともでございます。前のはてなダイアリーのときは一覧でタイトルをズラっと見てああそうこれこれとかやってたんですが、はてなブログになってタイトル一覧が閲覧しにくくなってしまったので、別に観た映画と芝居のタイトルをメモしておいてたんですよ。そのメモが自分の自宅のPCに保存してあったので…ってマジでどうでもいい話だった!ハイ2018年観劇ふり返り行きます!

観劇本数52本。例年のごとくリピート含まずですが、もともとリピート少ない方だったけどさらに少なくなりました、っていうか複数回見たの贋作・桜だけ?のような気がします。まあこれは住環境によるところも大きいかな。新感線が髑髏城に続きシアターアラウンドでさらに1年間メタルマクベス上演となりましたが、髑髏城はかろうじて全バージョン通ったものの、メタマクはdisc1のみで離脱となってしまいました。やっぱりねえ、地方から出ていって遠征パズルを組もうというときに4時間はなかなか枠が空かない。私の歌舞伎観劇本数が増えたってのもあって、どうしても昼の部も夜の部も時間が合わない、ってことが何度かありました。

さて2018年の観劇でよかったもの7選(観た順)。各作品の感想にリンクはっておきます。
「源八橋西詰」
「TERROR テロ」
「日本文学盛衰史」
「七月大歌舞伎 夜の部@松竹座」
「贋作・桜の森の満開の下」
「東大寺歌舞伎 連獅子」
「ジャージー・ボーイズ」

2018年は歌舞伎の観劇本数が増えました!たぶん22~24本ぐらい(数えなさいよ)。約半分じゃないか。勘九郎さんがお休みしているというのにどうしたことだこれは。どうしたことだっていうか、高麗屋さんの襲名があり、なかなか見られない顔合わせが続いたっていうのも大きな要因の一つかなーと。演目ひとつひとつでぐっときたものはもちろん沢山あるんですが、七月松竹座夜の部を上げているのはすべての演目合計したトータルポイントがめっちゃ高いからですね。油地獄も綱豊卿も芝居として面白かった。とはいえ七月の演目ひとつだけ上げるなら昼の勧進帳を選びたい気持ちもあり、総じてこの月は本当に見ごたえのある座組だったと思います。

あと個人的に2018年ベストの1本あげるなら多分東大寺歌舞伎の勘九郎さんの連獅子です。2018年のカッコよさ最長不倒記録でした。マジで息を吸うのも忘れるあれ(どれ)。野外、大仏殿を背景にしたという異空間ぶり、鐘の音…と、「体験」としての数値が大きいのも要因かな~。

歌舞伎の舞台以外でベストをあげるなら「日本文学盛衰史」かな。原作のある舞台ですが、「舞台でしかできない」場の切り取り方のうまさ、見せ方のうまさ、唸りました。差し挟まれる「今」のネタに無理がなく、かつ品があるのもよかった。オリザさんはしっかり時代をとらえている方だなと改めて思いました。源八橋西詰は再演作品ですが、後藤ひろひとという人のまさに悪魔的とも言える脚本のうまさにうなりまくった1本です。TERRORは設定を与えて観客を陪審員に仕立てるという構成がどんぴしゃでハマって、各回ともに僅差の接戦になったというのがまた面白かった。贋作・桜はブログにも書きましたが、大阪新歌舞伎座で拝見したときの体験そのものに加点という感じ。ジャージーボーイズは初演を拝見しなかったのですが、再演を見て「なんで初演を観てない!?俺のバカ!!」と思ったほど。芝居を観る楽しみがぎゅうぎゅうにつまった傑作でした。

さて今年は…たぶん本数が減ります…なぜならツアーがあるから…(誰のって聞かないで)。あと約半分が歌舞伎っていうのは個人的にちとバランスを失している感があるのでもうちょっとそこんところは考えていきたいかなあ。

2019年の一本目は三谷さんの「日本の歴史」の予定です。1月だけで7本予定しているのでスタートはなかなかのぎゅうぎゅうぶり。今年も健康第一で観劇ライフを満喫していきたいでっす!