「2023年のベスト」

ハイ2024年の芝居初めも終わったところですが振り返りまだだったね!ということで今更ながらに恒例のやつやっておきます!!

観劇編

総観劇本数52本!コロナ禍で一時期20本台にまで落ちましたがコロナ前の2018年と同数にまで復帰。4月から勤務場所が変わり平日観劇に行けるようになったのもプラスに働いたなと。というわけで、よかった芝居5選(見た順)。

個人的には再演作品よりも新作を高く評価したいのですが、「日本文学盛衰史」と「海をゆく者」はあまりにも極まって良すぎてこれを選ばざるを得ない!という感じ。一方は脚本・演出の技の極み、もう一方は演技というものの技の極みのデパートといったところ。「天號星」はひさびさに気持ちよく新感線でチャンバラを堪能できたのと、なによりあの一幕ラストのドドド級にかっこいいタイトルバックにしてやられたねえ。「Meilleure Soirée」は「私が好きな芝居はこういうやつなんだよ!」っていうのが凝縮された芝居で本当に最高でした。「アンドレ・デジール」はぜんぜんノーマークだったんですが、開幕後の評判の高さにチケット取ったやつ。作品の力で千秋楽に向けてチケットが売切れていくのってむちゃくちゃ健全よね…!

映画編

総鑑賞本数20本、複数回見た作品はなし。今年は見た本数も低調だけど絶対これだ!みたいな作品にも出会えず、それが鑑賞本数が伸び悩んだ結果につながったかも。あと芝居を観られるなら映画より芝居を優先したってのもあるかな。というわけでこちらはよかった映画3選(見た順)。

  • 「イニシェリン島の精霊」
  • 「マッシブ・タレント」
  • 「シアター・キャンプ」

マーティン・マクドナー大好きっ子で申し訳ないが、イニシェリン島の精霊、2023年の年始頃に見た映画だけど今に至っても全く印象が薄れていないのがすごい。強烈すぎる。マクドナーのひりひりした作品、歳をとってだんだんその手の作品を受け止めるこちらの皿が浅くなっていってるのを自覚しているけど、それでもなお手に取らせてしまう引力がある。幕切れも完璧すぎたな。「マッシブ・タレント」は本人が本人役を演じるという構図を最大限生かした脚本の構成のうまさに舌を巻きました。「シアター・キャンプ」は自分が観劇好きであるという点も大きかったと思いますが、演じることへの人間の憧憬と執念、そしてそれがもたらす喜びにとりつかれた人たちを描いていてこんなの、好きにきまってるやんか…!という映画だったなと。
2024年の映画はとりあえず「オッペンハイマー」の公開日はよ!という感じかなあ(GG賞おめでとうございます)。本数ももう一声伸ばしたいところ!って去年も言ってた!