「平成中村座十一月大歌舞伎 夜の部」

「唐茄子屋 不思議国之若旦那」。夜の部は十月と同一演目。獅童さんのところに橋之助さんが入りましたね。展開わかって見ている分楽しいところを存分に楽しめて、個人的には十一月のほうがよかった。「不思議国」部分とかは特にそう感じたかなー。橋之助さんの熊さん、視野が狭そうなキャラで面白かったけど、こういう役は獅童さんに一日の長があるよなと。というか、ああいう役をやらせて獅童さんほどのインパクトを残せる人のほうが少ないからこれはしゃあなし。長三郎さんはなんか、芝居心あるよねえ~と改めて思いました。なんでもない芝居でも面白く見せる。末恐ろしい!

「乗合船恵方萬歳」。一座の面々が揃って華やかに打ち出してくださる演目。それぞれ全員に見せ場というか、踊ってもらえるので、ワーイ最後勘九郎さんだぜ~~と思ってワクワクして観られた。そして実際勘九郎さんの踊りを観てしまうと「も、も、もっとくれ~~~~!」ってなっちゃうっていう。いや足りない。勘九郎さんの踊りがもっと欲しい。っていうゾンビになってしまいそうでした。私の内心のゾンビ化はともかく、2か月間の打ち出しとしては最後もキマった絵でよい締めだったと思います!