2014-01-01から1年間の記事一覧

「殺風景」

シアターコクーン C列14番 作・演出 赤堀雅秋 実際の事件(大牟田4人殺害事件)が題材。概略をまとめたwebの記事でさえ「連鎖的な殺人、死体遺棄に至ったと推測されているが、未だに真相は解明されていない」と書かれる事件、それをこの濃厚な布陣で。いや…

「映画 中村勘三郎」

東京で上映しているときはタイミングが合わなかったのですが、ゴールデンウィークで帰省中に大阪の第七藝術劇場で上映してくれる、ということで連休のさなか足をはこんできました。 この10年間の密着取材から厳選された映像、ということで、フジテレビでも折…

「コリオレイナス ナショナル・シアター・ライヴ」

イギリス国立劇場であるロイヤル・ナショナル・シアターが、イギリスで上演されたすべての舞台の中から厳選した演目をデジタル映像化し、世界各国の映画館で上映しているプロジェクト「ナショナル・シアター・ライヴ」の日本公開作品第2弾。ウィリアム・シェ…

「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」

このキャップがかわいいのでついつい選んでしまいましたが、「キャプテン・アメリカ ウィンターソルジャー」、面白かったです!!!って、もう観たの一週間前なんだけど、なんとかしてもっかい観に行けないものかと思いつつ、先週末の怒涛の新作ラッシュ(と…

「U-1グランプリ CASE05 ジョビジョバ」

赤坂RED/THEATER F列1番 共同脚本・共同演出 福田雄一/マギー ありがたいことに、先行で当てていただきました。ありがたい。ありがたい。ジョビジョバのメンバーが12年ぶりの再集結でこのハコのキャパ。奇跡です、もう。前三列を桟敷にして、通路にも(あの…

「パン屋文六の思案」NYLON100℃

青山円形劇場 Fブロック15番 作 岸田國士 潤色・構成・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 「犬は鎖に繋ぐべからず」がもう7年前なんですね。「続・岸田國士一幕劇コレクション」ということで「麵麭屋文六の思案」「かんしゃく玉」「恋愛恐怖病」「ママ先生…

「万獣こわい」

名鉄ホール 12列22番 作 宮藤官九郎 演出 河原雅彦 東京で先にごらんになった方が「ひどいーひどいーひどい話だよもうー」と気分悪くなりつつ絶賛されていたので、割とハラ決めてかかったのですが、展開として「あっ、あの話か」と気がついた瞬間から自分が…

「酒と涙とジキルとハイド」

東京芸術劇場プレイハウス M列16番 作・演出 三谷幸喜 うおーーーもしろかった!!三谷幸喜さんが「ただひたすら笑って、最後にはなにも残らない」コメディを久しぶりに志して書かれた作品とのことで、その期待を裏切りません。1時間45分という上演時間もす…

「夜中に犬に起こった奇妙な事件」

世田谷パブリックシアター M列30番 上演台本 蓬莱竜太 演出 鈴木裕美 原作は2003年に発表された『The Curious Incident of the Dog in the Night-time』。2012年にウエストエンドで舞台化、そして今回その作品を「舞台を日本に置き換えて」鈴木裕美さんと蓬…

「蒼の乱」新感線

シアターオーブ 27列45番 作 中島かずき 演出 いのうえひでのり 題材になっているのは承平天慶の乱、即ち平将門と藤原純友が関東、西海でそれぞれ同時期に起こした反乱で、そこに外つ国から流れてきた女たちの物語が絡んでいく、ざっくりしたイントロダクシ…

「こちら側」からのタモリ学

タモリ学 タモリにとって「タモリ」とは何か?作者: 戸部田誠(てれびのスキマ)出版社/メーカー: イースト・プレス発売日: 2014/03/26メディア: 単行本(ソフトカバー)この商品を含むブログ (64件) を見るうちの実家には「タモリ」「タモリ2」のLPレコードが…

「国民の映画」

刈谷市総合文化センター大ホール 14列17番 作・演出 三谷幸喜 初演から3年。3年前にパルコでこの芝居を観た記憶と、3月11日にまつわる記憶はやっぱり時間を経て今もなお密接なところがありますね。芝居そのものというよりも、あの時の渋谷、あの時の空気、開…

「アナと雪の女王」

2D吹替を先週見ました!アニメーションを映画館で見たのなんてほんといつぶりなのか…ディズニーはもとよりピクサーも見たことないし(お恥ずかしい)、ジブリもここ十何年来ご無沙汰、つーかそもそも映画館に足を運ぶ回数が少ないんですよね。で、なんで見に…

「LIFE!」

映画館で見た予告編がすげー自分のツボっぽくて、公開直後にいそいそ足を運んで参りました。ベン・スティラー好きだし! 以下畳まないけど未見の方はお気をつけて!で、これ公式サイト見ているときに原題が「The Secret Life of Walter Mitty」、つまりウォ…

「おそるべき親たち」

とよはし芸術劇場 2階B列21番 作 ジャン・コクトー 演出 熊林弘高 2010年にこのメンバーで上演、好評を得たということで今回の再演に至ったそうです。初演は未見。昨年観た「鉈切り丸」での麻実れいさんの、あまりといえばあまりにも、な「圧倒的オーラ」に…

小沢くん「いいとも」に帰ってくるの巻

tv

オザケン is coming back、なんて皆もう何回でも口にしてそうですが、いやでもそんな風に言いたくなりますよね。帰ってくるなんて言ったらもともと居たみたいじゃんとか言われそうですか。そうでもないですか。 仕事でリアルタイムでは見られなかったので、…

「空ヲ刻ム者」

新橋演舞場 2列6番 作・演出 前川知大 スーパー歌舞伎セカンド、と銘打たれて猿之助さんの盟友(と言ってよろしかろう)佐々木蔵之介さんのほか、浅野和之さんや福士誠治くんを迎えての公演。わたし、スーパー歌舞伎と名のつくものを観るのはこれが初めてで…

「ホビット 竜に奪われた王国」IMAXとか4DXとか

「ホビット 竜に奪われた王国」も先週2月28日にめでたく日本公開と相成りましてめでたいかぎりでございます。いやー、あれよ。王の帰還をハワイに見に行ったときも、いろいろとスケジューリングするたいへんさに「なんでこんなことまでして…2ヶ月待てば見ら…

近鉄アート館復活祭第三夜 升毅とおかしな大阪人たち

近鉄アート館 全席自由 このアート館をホームグラウンドとし、特殊な座席形態を利用して「四方囲み」の作品を次々に上演していた劇団「MOTHER」。その座長の升毅さんを中心に、わかぎえふさん、コング桑田さん、川下大洋さん、G2さん、東野ひろあきさんらの…

近鉄アート館復活祭第二夜 ア・ラ・カルトSpecial Live

近鉄アート館 C2列16番 ここにまた「近鉄アート館」と書けることのうれしさよ。2001年に閉館(ハコはそのまま、演劇事業が撤退)していた近鉄アート館が、阿倍野ハルカス完成と共に帰ってまいりました。ロビーに入ったらいきなり松原さんが出迎えてくださっ…

「のぞき穴、哀愁」MONO

テレピアホール L列4番 作・演出 土田英生 2年ぶりのMONO!今回はとある会社のオフィス、の上にあるのぞき穴が(のぞき穴に通じる部屋が)舞台。会社のオフィスというところまでは完全に地続きの世界なんだけど、そこで起こる世界があるような、ないような、…

「もっと泣いてよフラッパー」

シアターコクーン L列16番 作・演出 串田和美 オンシアター自由劇場時代の公演は未見ですが、DVDを買って見たことがあります。でもそれももうだいぶ前の話ですが。「上海バンスキング」などの作品のイメージや、キャストの構成、出演者が実際に演奏するとい…

「障子の国のティンカーベル」

東京芸術劇場シアターイースト A列18番 作 野田秀樹 演出 マルチェロ・マーニ 多分この戯曲を読んだのは高校時代の演劇部の部室だったと思う。野田秀樹シンドローム作者: 野田秀樹出版社/メーカー: 而立書房発売日: 1984/09/05メディア: 単行本この商品を含…

「スノーピアサー」

宮藤さんが11月頃の日記で、監督との対談のために一足先に見て、これすごいすごいと書かれてたのがすごく印象に残ってまして、というかその宮藤さんの日記読んだ後に公式で予告編見て、あーなんかこれ好きそう−(私が)って思ったんですよね。雪と氷で死に絶…

「地上最後の刑事」

地上最後の刑事 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: ベン H ウィンタース,Ben H. Winters,上野元美出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2013/12/06メディア: 新書この商品を含むブログ (33件) を見るこれ、帯の惹句がいいんですよね。 半年後、小惑星と地球…

「鑑定士と顔のない依頼人」

私の今年の地味な目標のひとつが「映画館で映画を10本(10回ではない)以上見ること」、ということで今年の1本目です。伏見ミリオン座初めていったわー。1日1回の上映、しかも映画の日だったので満席だった。 しかし、展開に触れずに感想書くの難しい映画だ…

「真田十勇士」

青山劇場 XD列36番 脚本 マキノノゾミ 去年の秋にも上川さんの主演で同じく「真田十勇士」ありましたよね。あちらは芯が真田幸村でしたがこちらは勘九郎さん演じる猿飛佐助を中心に「十勇士」を描くという形。脚本の構成上できるだけネタバレしないほうがい…

「冬眠する熊に添い寝してごらん」

シアターコクーン 2階C列21番 作 古川日出男 演出 蜷川幸雄 上演時間約4時間(休憩15分)、なので時間ぴったりに始まります。着席はお早めに。正直、4時間という長さを聞いて観劇前から若干構えちゃうところはありましたね。長い芝居がすべからくダメとはい…

そうだあまちゃん@紅白のことを書いておかなくては。

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とか思ったけどもういろんな人に言い尽くされているしドラマの中に身を投じてあの世界を愛しんできたひとには「見ればわかる」ものなので何を言うことがあるのかという気はします。あの最初のコント梨明日でもじゅうぶんきゃいきゃいしたけど、後半いよいよ…

「HHhH プラハ、1942年」

HHhH (プラハ、1942年) (海外文学セレクション)作者: ローラン・ビネ,高橋啓出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2013/06/29メディア: 単行本この商品を含むブログ (56件) を見る"Himmlers Hirn heißt Heydrich"。「ヒムラーの頭脳はハイドリヒと呼ばれる」…