2015-01-01から1年間の記事一覧

「イントゥ・ザ・ウッズ」

最近「映画宣伝と本編の乖離」みたいなの良く話題になるけど、これもけっこうその憂き目を見た作品かもな…という気がしました。ミュージカルファンには「ソンドハイムの!」ってことで、内容をしらなくてもなんとなく想像がつきそうな気がしますが、ディズニ…

「アメリカンスナイパー」

見終わったあとはなんだか身体のいろんな所をゴリゴリと削られた感じがして、感想と言われても「戦争…いくない…」って仰向けに大の字に寝転んでつぶやくぐらいのことしかできそうになかったんですが、しかし個人的に、もしかしたら映画の内容よりも私が興味…

「フォックスキャッチャー」

実話、誰かが誰かを射殺、というざっくりにもほどがある認識で出かけたので、逆に見ている間「この中の誰かが…誰かを…」と無駄に緊張してしまいましたし、その緊張がほぐれてきたあとはスティーヴ・カレルの醸し出す緊張感にのまれ、もう見終わったあと尋常…

「GLANDSLAM」

名鉄ホール 3列12番 構成・映像・振付 近藤良平 けっこう久しぶりに拝見しましたコンドルズ。このところ、2〜3年に1回、ぐらいのペースで見ているので、見る度に「今まで見たことない、猛烈に踊れる新顔」が増えている気がする。今回も、残念ながらお…

「いやおうなしに」

パルコ劇場 D列29番 脚本 福原充則 演出 河原雅彦 Only Love Hurts(面影ラッキーホール)は名前は知っているけどという程度。彼らの楽曲ありきで作られたカタログミュージカル、とでもいいましょうか、いやー、濃い、濃厚な世界でした。歌詞の世界の住人を…

「三人姉妹」

シアターコクーン N列15番 作 アントン・チェーホフ 上演台本・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ ケラさん×チェーホフ第2弾。三谷さんの「桜の園」もそうでしたが、好きな演出家がやってくれる機会を捉えないとなかなかチェーホフに足を踏み入れようとし…

「ビリー・エリオット ミュージカルライブ」

今、これを読もうとしてくれている人は少なからず興味がある方だと思うので、だとしたらもうこれを読む前に映画のチケット取っちゃいましょうよ、迷わず見ろよ、見ればわかるさ、そう言いたい私なのである。ミュージカルに興味はなくても、生きることの肯定…

「黒塚」木ノ下歌舞伎

三重県文化会館小ホール 全席自由 監修・補綴 木ノ下裕一 演出・美術 杉原邦生 木ノ下歌舞伎はちょくちょく名前を聞いていて、1週間前に猿之助さんの「黒塚」を歌舞伎座で見たばっかりだったので、このタイミングで見られたのはよかったなー。歌舞伎座での記…

「おみおくりの作法」

ロンドンの自治体に務める民生係のジョン・メイの仕事は、孤独死した人たちを弔うこと。遺品から家族の、友人のよすがを探し、孤独死したひとたちの最期を「ゆたかなもの」にするために、彼は日々仕事をする。このあと、映画の展開にがっつり触れますので、…

「ハムレット」

さいたま芸術劇場大ホール D列30番 作 ウィリアム・シェイクスピア 演出 蜷川幸雄 昨年の暮れにEテレでやっていた「100分de名著 ハムレット」がすんげえ面白くて、その助けもあって個人的にものすごく楽しんで観られた「ハムレット」でした。芝居を見始め…

「壽初春大歌舞伎 夜の部」

歌舞伎座 2列24番 「番町皿屋敷」。あれでしょ、お菊が皿を数えるやつでショ…みたいなぼんやりとした知識しかなかったので、こういう話だったのか!とも思いました。伝承とはずいぶんと違った形ですよね。粗相で皿を割ったのではなく、恋人の心を試さんがた…

「海をゆく者」

豊橋芸術劇場 G列28番 作 コナー・マクファーソン 演出 栗山民也 5年ぶりの再演、しかも初演のキャストが揃い踏みという奇跡!いやでもこの座組でひとり入れ替えとか逆に無理というか、入ってくる役者さんのプレッシャーハンパないとおもう。ほぼ60代の手練…

よかった映画2014

また回顧!いや、わたくし個人的に2015年のエンタメ開けをしていないのでまだ回顧モードでいいのです(知らんがな)。2014年は私史上映画館に足を運んだ回数新記録でした。見に行った映画の数22本(NTLも含む)、複数回見に行ったものを含めると30回ぐらい映…

2014年のベスト

明けましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。 年明け早々から昨年の回顧エントリで申し訳。 昨年の観劇本数54本(リピート除く)。その前が55本なのでほぼ同じですね。 今年は空中キャンプさんの「今年の映画をふりかえる」の回答フォーマ…