「夜明けの花火」  Cカンパニープロデュース

ザ・出会い。私にとっては歴代№1の舞台です。すごい笑って泣いた芝居でした。風間杜夫平田満石丸謙二郎の3人が万能ナイフやらケネディやらでこれでもかっちゅーくらい笑わせるし。(マジでお腹痛かったわ)風間さん扮する新之助の独りよがりでプライドが高くて、人に頭を下げれなくて、昔ばっかり振り返ってて自分を表せない男(人間)の切なさがおキレイじゃない「人」を描いていて、またそれがすっかり自分とオーバーラップしちゃって、んもう、わんわん泣いたわよ。第三舞台とは違うナマの人間感覚が出ててすごく良かった。

石丸さんは最後までわらかしてくれたし、長野さんのダンスも本領発揮って感じで光ってたし、平田さんのセリフは耳に胸にいたかったし、でもなんといっても風間さんが最高!魅力的で情けない男を完璧に演じあげてました。好きなシーンは冒頭、風間さんの「だから僕らは、夜明け前に花火を上げる」の長ゼリフと、ラストに風間さんが一人で立って花火が何発も何発も上がって最後に幕がバサッと落ちるところですかねぇ。それから平田さんのセリフ「お前はどう思ってんだよ!」が今も心に響いてます。私を変えたお芝居でした。

いまだに私の「心の一本」であり続けている作品です。
風間杜夫さんの舞台って言うのはこれ以降見てないんですよね。この最後の花火の効果っていうのはもちろん照明なんですけど、客席の後ろからばーっと明るくなる感じで、本当の花火みたいでしたね。あれどうやってたんだろうなぁ。