2017-01-01から1年間の記事一覧

「ベイビー・ドライバー」

(公式でオープニングの6分間が公開されております!) エドガー・ライト監督新作!コルネット三部作がすごく面白くて、この作品もトレイラーが公開されたときに面白そうすぎる!!!!日本公開なる早でお願いします!!!と思っていたので、この夏休みのハ…

「プレイヤー」

シアターコクーン 2階D列12番 作 前川知大 演出 長塚圭史 感想を書こうとして、タイトルに思わず「メッセージ」と書いてしまったではないか。いや、でも中盤そう思いませんでした!?(誰に聞いている)あの、人間は時間の流れとともに生きているけれど…

「贋作・桜の森の満開の下」を彩った音楽

以前にも音楽で野田作品を振り返ろう企画でいくつかの作品の使用曲をまとめていたりして(やっていることが昔から変わってない)「贋作・桜」ももちろんエントリ書いたのですが、youtubeのリンクが切れたりしているので、歌舞伎版がかかっているこのタイミン…

「八月納涼歌舞伎 第一部」

歌舞伎座 1階11列25番 「刺青奇偶」。この演目といえば思い出すのが、勘九郎さん(当時まだ勘太郎さん)が書いた「歌舞伎の名セリフ」って本で、お父上がこの演目が大好きで、「家を出るときから博徒の顔になってる」って書いてらしたこと、9年前に勘三郎さ…

「八月納涼歌舞伎 第二部」

歌舞伎座 2階3列41番 「修禅寺物語」。彌十郎さんの父上と兄上の追善興行と銘打たれ、修善寺に住む面作師の夜叉王を彌十郎さん、その娘桂に猿之助さん、将軍頼家を勘九郎さんという配役。今回初めて拝見する演目で、全然展開を知らなかったので終盤びっくり…

「八月納涼歌舞伎 第三部」

歌舞伎座 1階12列17番 「野田版 桜の森の満開の下」。歌舞伎座にかかる「本日初日」の幕を見て、私が思ったのは勘三郎さん、とうとう来たよこの日が、ってことだった。野田秀樹の劇団時代の作品を歌舞伎にしたい、ということを口にし、その実現をきっと願っ…

「ハイバイ、もよおす」ハイバイ

KAAT 神奈川芸術劇場大スタジオ B列12番 作・演出 岩井秀人 (ブログにあげてもいいんでしたっけ…) 恒例の新年工場見学会で上演された短編3つ詰め合わせ、とのことで、新年工場見学会にはなかなか行けない地方民には嬉しい企画です。とはいえ、観劇仲間で…

シアターガイド買ってきたのよ

久しぶりに買った気がする…!シアターガイド 2017年 09 月号 [雑誌]出版社/メーカー: モーニング・デスク発売日: 2017/08/02メディア: 雑誌この商品を含むブログ (1件) を見る表紙は「プレイヤー」のたっちゃんと仲村トオルさんだよん。もうなにも推敲しない…

「ザ・マミー/呪われた砂漠の王女」

ユニバーサル・スタジオが展開する「ダーク・ユニバース」第1弾。過去の錚々たるモンスター映画をひとつのユニバースの中で展開させちゃおうっていうシリーズで、今回の元ネタはもちろん「ミイラ再生」。ハムナプトラに似てるよね〜なんて声も漏れ聞こえたり…

花の下には涯がない

先日、グランシップに子供のためのシェイクスピア「リア王」を観に行ったとき、併設の静岡芸術劇場のロビーを覗いたら、演劇関係書籍の閲覧ができるスペースがあり、その中に「定本・野田秀樹と夢の遊眠社」もあった。もちろん発売当時に購入したが、現在は…

「リア王」子供のためのシェイクスピア

グランシップ中ホール大地 1階12列31番 構成・演出 山崎清介 この「リア王」は「子供のためのシェイクスピア」シリーズスタート当初である1997年に初演、2000年に再演されているんですが、私がこのシリーズを最初に見たのが2001年からでギリッギリ逃している…

「子供の事情」

新国立劇場中劇場 2階1列61番 作・演出 三谷幸喜 錚々たる顔ぶれを集めて、「さて今回は全員に10歳を演じてもらいます」ときたとき、えーすごーいめっちゃおもしろそうーというよりも、「お、おう…」みたいなテンションで迎えてしまった私だ。いやいやそんな…

「銀魂」

原作未読です。勘九郎さんがぐいぐい変態性まる出しで脱いでるらしいよ(言い方!)という情報がいろんなところから漏れ聞こえていたのでどれどれと足を運んで…いやいや、そんなわけないじゃないですか〜、ファンとしてちょっとでも興行収入に!貢献出来たら…

「七月大歌舞伎 昼の部」

松竹座 1階12列8番 今月の松竹座は昼夜ともに舞踊と狂言の構成。昼の舞踊は「二人道成寺」で孝太郎さんと時蔵さんの組み合わせ。孝太郎さんの道成寺、たぶん初めて拝見しました。時蔵さん今月ほんと大車輪だなー。さて、「夏祭浪花鑑」。勘三郎さんが亡くな…

「七月大歌舞伎 夜の部」

松竹座 3階左列11番 夜の部、舞踊は「舌出三番叟」。鴈治郎さんと壱太郎くん。三番叟、いろんなパターンを見たと思ってもまだまだ知らない三番叟が出てくる!ところで、何年か前に猿之助さん(当時亀治郎さん)と染五郎さんでやった「寿式三番叟」がすごく好…

「ジョン・ウィック:チャプター2」

1作目をこの間Amazonプライムでふらっと見てしまって、おもろい…もうすぐ続編公開…見に行こ!と公開直後に拝見してまいりましたよ。ステッカーもろた。1作目と比べると、あの世界観のリアリティーラインもとうとう開き直ったというか、1作目はそこんとこでギ…

「髑髏城の七人 season鳥」

IHIステージアラウンド東京 7列31番 作 中島かずき 演出 いのうえひでのり しょっぱなから遠慮会釈なしにネタばれるよ!!!阿部サダヲを捨之介に据えた「season鳥」。天魔王にはワカドクロでも同役だった森山未來、蘭兵衛も同じく早乙女太一。この三役だけ…

普通の人々

tv

「ひよっこ」、毎日たのしく拝見しています。今の住所に引っ越してきてから通勤時間が短くなったので、朝ごはん食べて、8時からの放送見て、着替えて、家を出てる。最初の3〜4回見逃しているので初回から全部ではないのだけど、見始めてからは欠かさず見て…

「俺節」

オリックス劇場 3階8列39番 作・演出 福原充則 原作未読。関ジャニの安田章大くんが主演ということで、まーこれはチケット取れない案件ですよねーと流していたんですが、東京公演の幕が開いたら相次ぐ絶賛評に、そ、そんなに〜!?と気になってしまうシアタ…

「無休電車」劇団鹿殺し

シアターブリーゼ P列23番 作 丸尾丸一郎 演出 菜月チョビ 2013年初演。「電車は血で走る」の5年後を描いています。前作の最後でもう一度夢を、と立ち上がったけど、結局のところ生活に追われ、そして創立メンバーが不慮の事故で亡くなってしまう…「電車…

「電車は血で走る」劇団鹿殺し

シアターブリーゼ Q列15番 作 丸尾丸一郎 演出 菜月チョビ 鹿殺し初見!もちろん名前はずいぶん前から承知しておりましたが、なかなか最初の一歩を踏み出すきっかけがなくここまで引っ張ってしまいました。今回、劇団の代表作を2本一挙同時上演!というこ…

「マンチェスター・バイ・ザ・シー」

なんというか、しみじみと、しみじみといい作品でした。癒されるとか感動するとかいうような形容詞とは実のところ真逆にあるような作品だけど、人の心に直接ふれる力があるというか。ケイシー・アフレックはこの作品でオスカーを筆頭に各演技賞を総なめ。ボ…

「パトリオット・デイ」

2013年にあったボストンマラソンでの爆破事件を扱っています。いわゆるBASED ON TRUE STORYってやつ。予告編で見た、巨大倉庫に現場を再現して足取りをたどっていくところが面白そうで見たんですが、いやこれ、悪い意味で予想を裏切られました。悪い意味でと…

「黒塚家の娘」

シアタートラム F列2番 作 北村想 演出 寺十吾 SISカンパニーの主催公演で「日本文学シアター」と銘打たれたシリーズの4作目。今回はタイトルの通り、「黒塚」が題材になっています。「黒塚」は歌舞伎で見たことがあるのと、あと木ノ下歌舞伎で上演したも…

「ローガン」

ヒュー・ジャックマンが演じる最後のウルヴァリン。めちゃくちゃよかったです。めちゃくちゃよかったです。私X-MENの映画2本ぐらい落としてるしそこまで思い入れも深くないですが、それでもここに出てきたキャラクターと、そして出てこなかったキャラクター…

「名古屋平成中村座 夜の部」

名古屋平成中村座 6列14番 「義経千本桜 川連法眼館」。約1時間の場面ですが、見れば見るほど改めてコンパクトにドラマがまとまっていて、作品としてこの場が長く生き続けるのがわかる気がします。今回扇雀さんの狐忠信だったんですが、佐藤忠信での場面の大…

いつでもそこが桜の森の満開の下

坂口安吾の「桜の森の満開の下」「夜長姫と耳男」を下敷きに野田秀樹が書いた、夢の遊眠社「贋作・桜の森の満開の下」は、1989年2月に初演された。東京は日本青年館、関西公演は京都南座で行われた。わたしは、この時の南座の公演を観に行った。初めて見る野…

「メッセージ」

原作はテッド・チャン「あなたの人生の物語」。 叙述トリックのある映画なので、見ようかな?と思っている人は映画を見てから感想を読むことをおすすめします。時系列、という言葉があるように、人間は時間は過去から未来へ流れていくと思っているし、それは…

「天の敵」

東京芸術劇場シアターイースト C列13番 作・演出 前川知大 面白かったです!!!このあと東京公演少し残して大阪公演があるのかな。機会がある方には是非にとおすすめしたい。見る予定の方は見てから感想を読んで下さるとうれしい。人間の体は日々食べるも…

「クヒオ大佐の妻」

東京芸術劇場シアターウエスト E列10番 作・演出 吉田大八 映画監督吉田大八さんの作・演出。吉田さんは「クヒオ大佐」という映画をすでに撮っていらっしゃいますが、今回は「クヒオ大佐の妻」。吉田大八さんといえば私にとってはまず映画「桐島、部活やめ…