2012-01-01から1年間の記事一覧

「日々の暮し方」

あうるすぽっと I列4番 原作 別役実 構成・演出 小野寺修二 活躍著しい小野寺さんの構成・演出作品。やー楽しかったです!原作があることを直前まで知らず、読んでおけばよかったかなーと思ったりもしましたが、しかし原作を知らずに見ても舞台作品として…

「端敵★天下茶屋」扉座

座・高円寺1 H列5番 作・演出 横内謙介 ふらっと(文字通り)当日券で。 端敵(ハガタキ)というのは、脇の敵役という意味です。真の敵役は大敵と呼ばれるわけですが、この場合は小物の敵です。物語の本筋に関係なく、チョロチョロ出てきては悪さをしてゆ…

「こんばんは、父さん」二兎社

世田谷パブリックシアター H列1番 作・演出 永井愛 思えば二兎社を見るのも久しぶりです。新・明暗以来の二兎社登場になる佐々木蔵之介さんのご出演でしかも平幹二朗さんと顔合わせ、さらにタイトルがあの傑作「こんにちは、母さん」を髣髴とさせるときち…

今週の清盛

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第41回「賽の目の行方」または「権謀術数の棒の下」。 先週「さすがにちょっとのんびりしすぎでないか」と思ったら、LA・急転直下。 不穏、不穏、また不穏。 そらそうだ、次週が鹿ヶ谷なのですもの。 滋子というパイプ役がいなくなってリミッター外れたごっ…

「中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露第四十八回吉例顔見世 夜の部」

御園座 1列12番 鬼一法眼三略巻 まさに大歌舞伎!という顔合わせ。そして大河にずっぱまっている私にはなんというかタイムリーな話でもあり。というか、いかに源平から題材をとった話が多いかってことだよねえ。それだけ日本人の物語欲を刺激する題材が多い…

今週の清盛

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第40回「はかなき歌」または「内裏の中心で愛を叫んだごっしー」。 滋子フューチャー回。 ごっしーと滋子のらぶらぶっぷりがこれでもか!これでもか!アピールでしたが、しかしあの梁塵秘抄を編む場面はよかったね。ごっしーの「消えていくもの」への愛情…

「ヒッキー・ソトニデテミターノ」

パルコ劇場 A列5番 作・演出 岩井秀人 気になるなあ、と思いつつ遠征の計画がうまくはまらず、今回は見送りかなーと思ってました。開幕してからの漏れ聞こえてくる評判に一度心が揺れたものの「いやいやたまには我慢というものを覚えなければ」とスルー、…

今週の清盛

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第39回「兎丸無念」または「禿、心の向こうに」(エヴァ風で)。 もうタイトルからして不穏まっしぐら。その前に!今回は例の「京の五条の大橋で!」のくだりがありました!義経主人公ならまるまる1話割いてもおかしくないイベントですが今回の大河はきよた…

「中村勘太郎改め六代目中村勘九郎襲名披露第四十八回吉例顔見世 昼の部」

御園座 6列15番 八重桐廓噺 嫗山姥 初見。廓噺もふくめて時蔵さんの芸を堪能、という一幕でしたが、白菊が親の仇をすでに討っている、そんなに何人も親の仇がいるものか、みたいな当てこすりを八重桐が口にしてからの展開が急転直下というかトンデモというか…

今週の清盛

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第38回「平家にあらずんば人にあらず」または「お前を頭から食ってやろうかー!」 ツイッターのほうでは実況していましたが、わたくしこの時東京からの帰り道、まんまと台風で足止めをくらいましてござりまする…間に合うはずだったに…(ガックリ) そしてや…

「ファンファーレ」

シアタートラム 全席自由 脚本・演出 柴幸男 確か最初は「魔笛」を題材に…というような話だったと記憶していますが、いつのまにかそれはどこかに消えてしまっておりましたね。遠征三本目、「ボクの四谷怪談」の感想で書いたとおりもっとも音楽の比重が高くな…

「ボクの四谷怪談」

シアターコクーン XB列12番 脚本/作詞 橋本治 演出 蜷川幸雄 奇しくもというか、今回の遠征で観た3本は多かれ少なかれ「音楽」が作品に関わっていて、そしてなぜか見た順番にその比重も大きくなってくるという、これなんてリンクなんでしょうか。 そしてこの…

「エッグ」NODAMAP

東京芸術劇場プレイハウス N列22番 作・演出 野田秀樹 先にご覧になってるシアターゴアーの方々が一様にネタバレるので…と感想を控えていらっしゃったので、なんとなくこれは白紙で見た方がいいのかなーと思って意識的にバレを回避して見てきました。確かに…

悲しいお知らせ

■青山劇場・青山円形劇場が閉館 厚生労働省は「こどもの城」の閉館を決定。伴って青山劇場・青山円形劇場が2015年3月をもって閉館することも決まりました。 「こどもの城」は、1985年に11月に開館した国立の児童厚生施設(東京都渋谷区神宮前5-53-1)。キャパ1…

今週の清盛

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第37回「殿下乗合事件」または「今週の重盛」。 もうこれ今週の重盛でいいんじゃないか。そんな気にもなった今回の放送でした。うおおおおおお!うおおおおおおおお!!!(お願い突然荒ぶるのヤメテ)誰じゃ!私の重盛たんを苦しめるやつは!!お前か!赤い…

今後の予定

10/6「十月大歌舞伎 昼の部」@御園座 10/20「十月大歌舞伎 夜の部」@御園座 10/26「こんばんは、父さん」@世田谷パブリックシアター:s 10/28「エッグ」@東京芸術劇場プレイハウス:m 11/17「日の浦姫物語」@シアターコクーン:s 11/18「four」@シアタートラム:…

ヘドウィグ@名古屋楽日

渋谷でも見たんですけど、せっかく地元に来てくれるのだしーとチケット取ってあったのです。地方公演はオール座席なので、行き慣れたZEPPではじめて椅子に座りました…(笑)それはそうと開演がめっちゃ押したんですよ、これもうずーーーっと前から言ってるん…

スピーーーーーチ!!!

HAPPY BIRTHDAY Bilbo & Frodo!!! 本日9月22日はビルボとフロドの誕生日でございます。TORnとか界隈がなんだかお祭り気分な感じだーわーいわーい。そのタイミングで第2弾のトレイラーをUPしてくれるあたりPJってやつはほんとにうれしいやつだよ! って何書い…

ロマンスこそすべて

映画館で予告編見て面白そうだなーと。フランス映画。事故で首から下が麻痺して動けなくなった大富豪と、その世話係に雇われた青年の友情の物語…というと、どことなくハンケチで涙をしぼる系なのかって感じですが、いやもちろん感動的な場面もありますが、そ…

今週の清盛

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第36回「巨人の影」または「恋とはー!するものではなくてー!」。 のっけからなんですが清盛がここぞ!というタイミングで姿を現すシーン、日出処天子で雨乞いの結果降りすぎた雨にいちゃもんつけようと厩戸が呼ばれて姿を現した瞬間に雨がやんで「雨が…な…

今週の清盛

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第35回「わが都、福原」または「兄よ!(鳩よ!のテンションで)」。 前にもここで書きましたが、私がこの大河に首まで浸かってしまったのは「嵐の中の一門」でのきよたんの「家族の中の黒い羊」ぶりにしてやられたという部分がすごくあるのですよ。あの回大…

「六代目中村勘九郎襲名披露九月大歌舞伎 昼の部」

松竹座 1階1列21番 妹背山婦女庭訓 三笠山御殿 初見です。玉三郎さんがお正月にルテ銀でやられていて、プロフェッショナルかなんかでその時の映像が流れていたと記憶しています。いやはやしかしすごい話だね!七之助くんが「お三輪の目線で徹頭徹尾書かれて…

「六代目中村勘九郎襲名披露九月大歌舞伎 夜の部」

松竹座 1階1列11番 女暫 初見。そしてここでも源平!自分が大河の「清盛」にはまっているというのもあるんですが、意識してみると歌舞伎の舞台ってどんだけ源平にまみれているのでしょう。清水冠者義高って天日坊でも出てきましたよね。 それはさておき、玉…

「インクリングズ」

インクリングズ---ルイス、トールキン、ウィリアムズとその友人たち作者: ハンフリーカーペンター,中野善夫,市田泉出版社/メーカー: 河出書房新社発売日: 2011/12/23メディア: 単行本この商品を含むブログ (1件) を見る「インクリングズ」とは、「ナルニア」…

「彼の個人的な運命」

彼の個人的な運命 (創元推理文庫)作者: フレッド・ヴァルガス,藤田真利子出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/08/26メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 23回この商品を含むブログ (20件) を見る待望の!三聖人シリーズ。やーおもしろかったかわいかった…

「二流小説家」

二流小説家 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)作者: デイヴィッド・ゴードン,青木千鶴出版社/メーカー: 早川書房発売日: 2011/03/10メディア: 新書購入: 3人 クリック: 159回この商品を含むブログ (85件) を見るうおー、面白かった!!一気買いをした本屋さん…

「やりたいことは二度寝だけ」

やりたいことは二度寝だけ作者: 津村記久子出版社/メーカー: 講談社発売日: 2012/06/19メディア: 単行本購入: 1人 クリック: 34回この商品を含むブログ (31件) を見るタイトル買い。小説は何本か読んだことあります。最初の章の、検索をテーマにしているもの…

「深い疵」

深い疵 (創元推理文庫)作者: ネレ・ノイハウス,酒寄進一出版社/メーカー: 東京創元社発売日: 2012/06/22メディア: 文庫購入: 1人 クリック: 41回この商品を含むブログ (72件) を見るドイツ・ミステリ。シーラッハの「罪悪」「犯罪」を訳していた酒寄進一さん…

夏休み読書祭り

あれは3年前でしたでしょうか、ひとり暮らしで自分で自分にはぴばーすでーとか言っててもむなしかりし、ケーキを食べてもひとり(そらそうだ)、じっと手を見…ませんでしたが、その代わりに思いついたのが「誕生日だからほしい本なんでも買っていい、ただし…

今週の清盛

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第34回「白河院の伝言」または「お前はどこのツンデレじゃ!」 きよたんが病に倒れる、という先週のヒキから始まった今回、ほぼ半分近くを回想のような回想でないような、最終的にすでにこの世にない実の父と対話するという、大河、攻めてるな!と言いたくな…