2002-01-01から1年間の記事一覧

「ホセ中村とギャッフン・ボーイズ ※都合によりホセ中村は出演いたしません」 Piper

近鉄小劇場 D列27番 作・演出 後藤ひろひと 大王には珍しく(珍しくもないか)人情ものなんですが。ちょっとトリッキーな感じは薄かったかなぁ。ストレートな話なのでまあ展開も読みやすいのですが、しかし非常に楽しめるお芝居だと思いました。叔父の遺…

「詩のしの詩」  宇宙堂

近鉄小劇場 G列27番 作・演出 渡辺えり子 一番目の畑に日が昇り二番目の畑に日が沈む三番目の畑に月が出る四番目には何もない何もない畑でうたをうたうどんなうたなのか誰も知らない さしずめ私は四番目の畑に焦がれる一番目の畑ってところでしょうか。役…

「地獄八景亡者戯」  AGAPESTORE

g2

近鉄小劇場 K列22番 脚本 東野ひろあき 演出 G2 有名な上方落語の噺「地獄八景亡者戯」を舞台化したもの。もともと「どこから聞いてもどこで終わってもいいような」というだけあって冗長といえば冗長なんですが、しかしひとりひとりの役者がうまく、時…

「スサノオ〜神の剣の物語」

NHK大阪ホール 2階M6列28番 作 中島かずき 演出 いのうえひでのり 中島かずきさんの脚本としてはもしかしたら一番スキかも知れないなぁ・・・。完成度という点では髑髏城や阿修羅城の方が絶対高いと思うんですが、しかし底知れぬパワーがあるなぁと…

「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ」

近鉄小劇場 D列13番 脚本 マリー・ジョーンズ 演出 イアン・マッキルヒニー こんなダークな話だと思ってなかったんで、まずそれに驚いたんですけど。だってタイトルの「ストーンズ・イン・ヒズ・ポケッツ」が自殺した友人のポケットの中の小石だなんて、…

「幽霊はここにいる」 KOKAMI@network

近鉄劇場 E列23番 作 阿部公房 演出 鴻上尚史 なんか・・・普通に、真っ当に面白かったです。うん。それは私が散々酷評を目にしていたからか?だけど、別になんというか・・・普通の芝居だなぁと。で、普通に笑えて面白かったなと。ごめんあたし鴻上フリ…

「欲望という名の電車」

シアタードラマシティ 23列2番 脚本 テネシー・ウィリアムズ 演出 蜷川幸雄 あらゆるところで「ほぼベストなキャスト」と高い評価が並んでいて、もちろんそれはその通りだったんですが・・・。「欲望という名の電車」は何回もありとあらゆるキャスト・演…

「春子ブックセンター」  大人計画

近鉄小劇場 K列4番 作・演出 宮藤官九郎 2時間充実した笑いをありがとう、というところかな。とにかく凄く笑わせてもらって楽しませてもらって、私的にはもうそれでおつりが来るほど充分です。いやー楽しかった!私はそれほど大人計画自体に思い入れがあ…

「おやすみの前に」

シアタードラマシティ 5列34番 作 福島三郎 演出 宮田慶子 前評判では「話自体は読めてしまうがとにかく蔵之介最高!」という声が多かったんですが、うん、まさにその通り!っつーか(笑)付け加えるところなし!って感じでしょうか。うたい文句にあるよ…

「Tokyo Paris London SAKURA」  青い鳥

近鉄小劇場 F列24番 作 天衣織女 演出 芹川藍 新宿でホステスをしている”杉子”はある日、教会の前で倒れているところを病院に担ぎ込まれる。原因は「アルコール依存症」。しかもまだら型の記憶喪失にかかっており、彼女はなぜ自分が教会に行ったのか、何…

「四月になれば彼女は」  キャラメルボックス

新神戸オリエンタル劇場 J列27番 作・演出 成井豊+真柴あずき 大幅に脚本が変わっていたので見ながら凄く驚いていたんですが(笑)話の繋がりは良くなったのかもしれませんがあの姉妹の心のハッキリとした「転機」は打ち出しにくいですよね?ラストのあ…

「國語元年」  こまつ座

新神戸オリエンタル劇場 H列30番 作 井上ひさし 演出 栗山民也 まさかあんな救いのない展開で終わるとは、正直驚きました。完全に予想を裏切られたなぁ。私は清之助が「話し言葉統一」に反旗を翻していく展開なんだなろうなと勝手に思っていたもので。そ…

「ダブリンの鐘つきカビ人間」

g2

シアタードラマシティ 10列25番 脚本 後藤ひろひと 演出 G2 霧の中、ある屋敷に迷い込んだ男女は、その屋敷の主から不思議な話を聞く。昔、ある街で奇妙な病気が流行する。異様に目が発達したり、羽根が生えたりその症状はさまざまだ。心と体が裏腹に…

「アンフォゲタブル」  キャラメルボックス

近鉄劇場 I列4番 作・演出 成井豊 いやー、もうどうしましょうか(笑)まあ、とにかく個人的にはダメダメでした、ええ。仏作って魂入れずっての?そーゆー感じ。事故のショックで時間を「スキップ」して生きるようになってしまった男の話。彼が「決められ…

「You are the TOP〜今宵の君」

シアタードラマシティ 12列39番 作・演出 三谷幸喜 「単純作業はやればやるほど習熟してスピードは上がる、でも物を創り出すという作業はやればやるほど速度はおちていくものなんだ」 っていうこの言葉の重みに、まずノックアウトという感じでしょうか。…

「天保十二年のシェイクスピア」

厚生年金会館芸術ホール F列26番 作 井上ひさし 演出 いのうえひでのり なかなかね、感想が難しい公演ではあるなぁと(笑)しかしもともとの脚本の、37本のシェイクスピア作品をすべて織り込むという「趣向」から考えても、劇協10周年というお膳立て…

「tour cherry blossom front 345」 ラーメンズ

近鉄小劇場 D列23番 作・演出 小林賢太郎 漢字一文字・真ん中に濁点シリーズが完結して次はcherry blossom front 345。桜前線3・4・5月ってトコでしょうか。 今回のネタは 「受信料」「レストランの会話」「ギリ人」「常居次人」「アラスカ」「桜前線…

「十字架」  阿佐ヶ谷スパイダース

近鉄小劇場 L列21番 作・演出 長塚圭史 私的には今回の公演、なんといっても千葉雅子さんに尽きますね。猫ホテ主宰としてお名前は良く拝見していたんですが、役者さんとしては初見。すごい人だなぁ。中盤でバイクにしがみついた挙げ句走り去るバイクに中…

「橋を渡ったら泣け」  MONO

近鉄小劇場 E列15番 作・演出 土田英生 タイトルがね。最初どーいう意味なんだろう?とか思っていたんですけど。「今は泣くな、渡ったら泣け」って。それが見終わったあと非常に力を持った良いタイトルだなぁと思えてきてねえ。本当、これ今年のタイトル…

「OUT」  自転車キンクリートSTORE

近鉄小劇場 H列4番 脚本 飯島早苗 演出 鈴木裕美 初演を観ていたので、最初再演の方はもういいかなーとか思っていたんですけど。今回佐竹が小市さんじゃなかったし。でも、非常に東京公演の評判が良かったので、うーんやっぱり観ておくか!と当日券で行っ…

「Long Distance」  MOTHER

近鉄小劇場 J列10番 作・演出 G2 とにかく、おつかれさまでした、と、ありがとう、という感じかなぁ。沢山楽しい舞台をありがとね、と。やっぱり最終公演っていうのはお互いの「ありがとう」の為にあるようなものだと私は思うので・・・男たちの挽歌好…

「彦馬がゆく」 パルコプロデュース

シアタードラマシティ 7列38番 作・演出 三谷幸喜 例えば芝居を見て、その瞬間から何かが劇的に変わるとか、具体的に自分に影響を与えることっていうのはそうそうないような気がする。もちろん、前を向く力をくれたり、その日あった嫌なことを忘れさせて…

「パードレ・ノーストロ」

パブリックシアター N列40番 作 ルイージ・レナーリ 演出 佐藤信 偉大な父を持った心弱い子供の話といって私が思い出すのは,吉野朔実さんの「カプートの別荘においで」。かの天才物理学者アインシュタインの次男にして,精神病院でその人生を終えたエド…

「売り言葉」

スパイラルホール 55番 作・演出 野田秀樹 配られた小さなパンフレットの中で野田さんが書いていらしゃるように,「狂人」というものを舞台の上にのせるのは一種の賭だと思うわけです。やはりどうしたって「演じている」感というのは消えないものだとも思…

「王立寄席」  王立劇場

ワッハ上方演芸ホール L列20番 このキャストでこれだけの日程、これだけのキャパ(ちなみに307席)。ある意味、天保より難関ではないかというような・・・。去年の初めから後藤大王がやっている「王立劇場」の、今回は寄席版。最初、寄席ってのは名ば…

「初春大歌舞伎」

松竹座 9列22番 友人に新之助のファンがいるので、お誘いもありまして初新之助見てきました。いちおう、午前も午後も両方見たんですが、外郎売りで市川家伝統の「ひとつにらんでご覧にいれます」が見れてうれしかったっす。あ〜これが「にらみ」かあって…