「バンズ・ヴィジット」

シアタードラマシティ 14列17番 原作 エラン・コリリン 台本 イタマール・モーゼス 演出 森新太郎 キャスト陣が実に手堅いのと、エジプトの警察音楽隊がイスラエルの演奏会に招待されるが、降りるバス停を間違えてしまい、迷子になった彼らの一夜の物語を描…

「ドリームガールズ」

梅田芸術劇場メインホール 1階20列43番 脚本・作詞 トム・アイン 演出 眞鍋卓嗣 映画版の情報が中途半端に頭の中にあったせいで「デスチャをモデルにした話だったっけ…?」とぼんやりにもほどがある認識で見始めちゃいましたが、そんなわけなかった。時代が…

「桜姫東文章」木ノ下歌舞伎

ロームシアター京都サウスホール 2階4列3番 作 鶴屋南北 監修・補綴 木ノ下裕一 脚本・演出 岡田利規 木ノ下歌舞伎で桜姫東文章、成河さんと石橋静河さんをキャストに迎えて、と魅力的な顔合わせながら「絶対上演時間長いよな~」と二の足を踏んでいた私。で…

「カレーと村民」ニットキャップシアター

吹田市文化会館メイシアター中ホール 全席自由 作・演出 ごまのはえ ニットキャップシアターで一昨年上演された作品ですが、コロナ禍で中止やら配信への切り替えやらの憂き目にあい、今回改めて東京と、舞台の地元である吹田での公演の運びとなったそうです…

「アントマン&ワスプ:クアントマニア」

MCUフェーズ5、ここより開幕。アントマンシリーズ3作目で監督は引き続きペイトン・リード。この後公開されるGotGもそうだけど、3部作すべて監督が同じって形になったね、アントマンも(1作目は途中交代ではあったけど)。サノスのスナップ後の世界、アント…

「日本文学盛衰史」青年団

AI・HALL 全席自由 原作 高橋源一郎 作・演出 平田オリザ 高橋源一郎さんの原作を青年団が舞台化したもので、2018年の初演のときにも拝見しており、その年のほぼベストに選んだほど好きな作品でした。伊丹公演があるって直前まで知らなくて、うーむどうしよ…

「ジョン王」

シアタードラマシティ 19列41番 作 ウィリアム・シェイクスピア 上演台本・演出 吉田鋼太郎 彩の国シェイクスピアシリーズとして一昨年上演予定だったがコロナ禍で中止となり、いったん「終わりよければすべてよし」で全37作上演で幕引き…となるところだった…

「宝飾時計」

森ノ宮ピロティホール N列26番 作・演出 根本宗子 根本宗子さん新作。けっこう評判良くて行こうかな~と思った時には確かチケット売切れてた気がするんだが、その後平日19時の回なら行けるかも!?と探し直してみたら普通に買えました。ありがてえ。平日の19…

「イニシェリン島の精霊」

マーティン・マクドナー脚本・監督の新作です!すでに賞レースでも俳優各賞や脚本賞に軒並みノミネート。マジで脚本賞ノミネートの打率えぐい。「イニシュマン島のビリー」等でアラン諸島三部作となる予定で書きあげていたが未上演だった脚本がもとになって…

「SHE SAID/シー・セッド その名を暴け」

2017年にニューヨークタイムズ紙が報道したハーヴェイ・ワインスタインのセクハラ・性暴行疑惑に関する報道記事を書いたふたりの記者、ミーガン・トゥーイーとジョディ・カンターの書いた著作を原作とした映画。監督はマリア・シュラーダー。「大統領の陰謀…

2022年のベスト

例によって年も明けてすでに通常営業中という中でようやくやります2022年ふり返り! 観劇編 総観劇本数39本(リピート含まず)。ほぼ去年並。2018年が52本、2019年が48本、2020年が26本で昨年が36本なので、復調しつつはあるがコロナ禍以前にはまだ届かずと…

「守銭奴 ザ・マネー・クレイジー」

森ノ宮ピロティホール J列31番 作 モリエール 演出 シルヴィウ・プルカレーテ モリエールの代表作を佐々木蔵之介主演、シルヴィウ・プルカレーテ演出で。蔵とプルカレーテのタッグも恒例になってきたね。どどどどケチのアルパゴンの金に執着するさま、マリ…

「ツダマンの世界」

ロームシアター京都メインホール 1階17列31番 作・演出 松尾スズキ 松尾スズキ×コクーン新作、そしてセンターに阿部サダヲ。冬の京都まで出かけてきましたよっと。サダヲちゃんを芯に据えると、どうしてもあの破壊力で周囲を巻き込んでいくパワーを期待しち…

「THE FIRST SLAM DUNK」

スラムダンクの映画やるんだってー、へー、そういえば映画館でポスター見たなあ、みたいなテンションだった私ですがあまりの評判の高さにえっそんなに?そんなに言うなら見に行かねばか?となっていたところ、新幹線の停電による運休で生じた待ち時間を利用…

「市川海老蔵改め十三代目市川團十郎白猿襲名披露 十二月大歌舞伎昼の部」

歌舞伎座 1階11列31番 本当だったら2020年オリンピックイヤーに予定されていた團十郎襲名、コロナ禍の煽りをうけて2022年年末ようやく実現の運び。とにかく無事に興行ができてなによりでした。「鞘當」。隅から隅まで座組が豪華でさすが襲名興行!を実感する…

「ブラックアダム」

ロック様主演のDC新作!監督は ジャウム・コレット=セラ。何をどうやってもこゆるぎもしない最強のアンチヒーローにロック様ぴったりすぎたし、なんかこうド派手なものが観たいなあ!という欲求は満足させてくれるのだが、しかしどうにも締まらんな…という…

「しびれ雲」 KERA・MAP #010

兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール 1階L列6番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ KERA・MAP新作。KERA・MAPも早いものでもう10作目ですか。「キネマと恋人」の舞台にもなった「梟島」が再登場、あの独特の方言もそのままに帰ってまいりまし…

「RRR」

「バーフバリ」のS・S・ラージャマウリ監督新作!すごいらしいよ!という噂は公開前から相当聞いていて、宣伝文句(友情か?使命か?)からしてもこれは私の大好きなかつての同志が袂を分かって命のやりとりをする案件(案件言うな)では…!?と期待しており…

「ショウ・マスト・ゴー・オン」

京都劇場 D列7番 作・演出 三谷幸喜 東京サンシャインボーイズ時代の名作を28年ぶりに上演。私の中でも三谷幸喜ワークスベスト3を選べば必ず入る、大好きな作品です。近鉄小劇場で見た時、笑って笑って笑って、どうしようもなく胸がいっぱいになって涙が出て…

「キンキーブーツ」

オリックス劇場 1階14列60番 脚本 ハーヴェイ・ファイアスタイン 音楽・作詞 シンディ・ローパー 演出・振付 ジェリー・ミッチェル 三演目となるキンキーブーツ。本邦初演が6年前なので、この短期間に3度の再演というのはそれだけこのミュージカルが時代にフ…

「平成中村座十一月大歌舞伎 昼の部」

平成中村座 1階3列13番 「寿曽我対面」。楽しかった!何が楽しかったかって、「鎌倉殿の13人」効果抜群というか、工藤祐経って聞いて自分の脳内に具体的なイメージが出てくるのがもうまず面白い。そういう意味では各人のあの時代における立ち位置がぐんぐん…

「ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー」

ブラックパンサー続編、監督は引き続きライアン・クーグラー。続編の制作は「ブラックパンサー」公開直後にすでに出ていて、というか出るまでもなくあそこまで大大大ヒットしてるわけだから当然既定路線だったわけだし、その時点で監督も主演も引き続き続投…

「平成中村座十一月大歌舞伎 夜の部」

平成中村座 1階5列14番 「唐茄子屋 不思議国之若旦那」。夜の部は十月と同一演目。獅童さんのところに橋之助さんが入りましたね。展開わかって見ている分楽しいところを存分に楽しめて、個人的には十一月のほうがよかった。「不思議国」部分とかは特にそう感…

「ヘアスプレー」

梅田芸術劇場メインホール 1階18列34番 脚本 マーク・オドネル/トーマス・ミーハン 演出 山田和也 2020年7月に上演予定でしたがコロナ禍を受け中止、今回満を持しての日本版上演。主演に渡辺直美さんを配したこともあり東京方面からは結構なチケット難の声…

「平成中村座 十月大歌舞伎第一部」

平成中村座 松席9列2番 「双蝶々曲輪日記」。勘九郎さんの濡髪長五郎!!いやーかっこよかった大きかった。歌舞伎ではときに「いかに大きいか」(物理ではなく、存在が)が何よりも大事という演目があるけど、これもある意味そのひとつだよね。放駒たちのや…

「平成中村座 十月大歌舞伎第二部」

平成中村座 松席8列11番 久しぶりに浅草に平成中村座が帰ってきましたよーっと。 「綾の鼓」。有吉佐和子作。初見です。元は能楽みたいだけど、そちらは老人が女御に恋をするというものだそう。そう考えると若者が叶わぬ恋に身をやつし、鳴らない鼓を鳴らせ…

「薔薇とサムライ2 −海賊女王の帰還−」新感線

フェスティバルホール 1階29列49番 作 中島かずき 演出 いのうえひでのり 薔薇とサムライって何年前だっけ…って自分のブログ見たら12年前だったのでまずそこで腰抜かしました。そんな!?そんな昔!?干支一周するやつ!?ってことあるごとにこういう述懐繰…

「Q:A Night at the Kabuki」NODA MAP

新歌舞伎座 1階4列27番 作・演出 野田秀樹 2019年の初演から3年ぶりの再演、しかもメインキャスト全員続投というのがすごい。これだけ売れっ子ばかりを揃えているというのに!いわば完全再演なので、驚きをもって観るというわけではなかったですが、やはり時…

「阿修羅のごとく」

兵庫県立芸術文化センター阪急中ホール 舞台上特設席 中央5列16番 作 向田邦子 脚色 倉持裕 演出 木野花 向田邦子の手によるドラマ脚本を舞台化。脚色・演出家の選球眼といい、魅力的なキャスト陣といい、これはツボを突かれるプロデュース公演やで~!と第…

「天の敵」イキウメ

サンケイホールブリーゼ F列11番 作・演出 前川知大 5年ぶりの再演。初演も拝見していて、非常に面白かった記憶があります。「食」「健康」という誰もが直視せざるを得ない事項に対して、前川さんお得意の「そうかもしれないし、そうでないかもしれない」絶…