「陥没」

森ノ宮ピロティホール L列16番 作・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 「東京月光魔曲」「黴菌」に続く、ケラさんの描く「昭和三部作」。「黴菌」を見逃していますので、三部を通したトータルの空気はわからないんですけど、「陥没」というタイトルと、「東…

「皆、シンデレラがやりたい。」

本多劇場 M列16番 作・演出 根本宗子 「シンデレラになりたい」ではない。シンデレラ「が」「やりたい」。このタイトルが、まずうまい。めちゃくちゃ面白かったです!物語は世間から「いい年をした」と言われてしまう年齢の女性3人が、アイドルの追っかけを…

蛇足ながら

上の感想で書いた、あったかもしれない人生への「あなたが感じた愛おしさは真実なのだ」…これは第三舞台「ビー・ヒア・ナウ」のセリフの一部です。わたしはもう、この長台詞がすきで、すきで、すきすぎて、たぶん私の細胞の一部になっているとおもう。この台…

ラ・ラ・ランド

昨年暮れあたりからオスカー戦線の最有力候補で名前があがってるよって言われて見たあのポスター、あの完璧な構図の、うわーこれ見たい!と思ってずーっと楽しみにしていました(あのポスターの何が完璧って、ライアン・ゴズリングの左手の角度だと思う)。…

「ナイスガイズ!」

ラッセル・クロウとライアン・ゴズリングの凸凹?バディもの。示談屋と私立探偵のコンビなんですが、ごずりん演じる私立探偵がんもうほんとにできない子ちゃんで、飲んだくれでここぞというときに役に立たない…わけでもなく結構役に立つ!かと思えば立たない…

「ザ・コンサルタント」

コンサルタントっていうタイトルなんですけど、劇中でみんな彼のことをアカウンタント(会計士)としか呼ばないし実際会計士だしでなんかタイトルが一瞬思い出せなくなる病。ベン・アフレックが高度機能障害で昼は有能な会計士、夜の顔は…というやつなんだけ…

よく知らない彼女のこと

彼女のことはあまり、いやほとんど、よく知らない。彼女の名前を世間に広めたドラマも見ていなかったし、彼女の出世作と言われる作品も見ていない。舞台では一度拝見したのだが、その作品そのものがわたしにとってはあまりにもぴんとこず、彼女の印象も薄い…

「猿若祭二月大歌舞伎 夜の部」

歌舞伎座 11列18番 「門出二人桃太郎」。勘九郎さんとこのご子息が勘九郎さん・七之助さんと同じように桃太郎で勘太郎・長三郎として初舞台。んもうね、歌舞伎座全体がお祝いムードというか、板の上も客席も、これから長い長い役者の道を延々と歩くであろう…

「猿若祭二月大歌舞伎 昼の部」

歌舞伎座 7列7番 「猿若江戸の初櫓」。先月観た「足跡姫」が、二代目だか三代目だかの出雲阿国がお城(江戸城)にあがって殿様に踊りを見せる、ことを夢見る部分がある、ということと、そのあとに描かれる展開と相まって、この演目自体はもちろん観るのは初…

「ドクター・ストレンジ」

MCUにドクター・ストレンジのお出ましです!今回が初登場(WSでちらっと名前は出ますけどもまあそれはそれ)、オリジンを描く映画なのでここから入っても全然大丈夫だよ!今までの、スーパーヒーローとはいえ基本、その力の根源は割と物理寄りだったMCUで、…

「隅田川・娘道成寺」木ノ下歌舞伎

アトリエ劇研 全席自由 演出 きたまり/白神ももこ・杉原邦生・木ノ下裕一 木ノ下歌舞伎がきたまりさん、白神ももこさんと組んだ舞踊劇。それぞれ40分程度の幕です。あらすじは知っていても実際の舞台を見たことがない隅田川と、娘道成寺ではやっぱり入って…

「マグニフィセント・セブン」

いわゆるクラシック映画の名作、というのをたくさん見ているわけではないんですが、うちの父がそれはそれはもう「荒野の七人」(とそれのもとになっている「七人の侍」)が大好きで、それこそ日曜洋画劇場とか、なんかの折に放送されるたびに見てたんですよ…

「キャバレー」

EXシアター六本木 B1F4列33番 上演台本・演出 松尾スズキ 松尾さん演出のキャバレ―が10年前!?ウソでしょ!?ってこういう再演物のたびに言ってる気がしますがほんとに10年前の実感ない。再演のニュース聞いて、そうかーうーむどうしようかなーと迷っていて…

「足跡姫」NODA MAP

東京芸術劇場プレイハウス B列6番 作・演出 野田秀樹 まだ開幕したばかりですが、かなり踏み込んだ内容です。観劇前の方はご覧にならないことを強くおすすめします。

「ギア」

京都ART COMPLEX1928 2階6列15番 演出 オン・キャクヨウ 今の家に引っ越してきたころに京都のART COMPLEXでロングラン公演やっているノンバーバルなパフォーマンスがあるんだよってのはどこかで見ていて(シアターガイドの記事だったかな〜)、折角近くに住…

よかった映画2016

年内に見た映画の感想もようやく書き終わりました!というわけで映画の振り返りもやっておきたいと思います。っていうか、去年やってなかったのよね(空中キャンプさんの恒例のやつがあるかとおもって、待っていたのだと思われる)。2015年は19本。回顧しな…

僕らはまた、近いうちに再会する

2016年の演劇界をふりかえったとき、やはり何と言っても大きかったのは蜷川幸雄、そして維新派の松本雄吉というふたりの偉大な演出家をうしなったことだと思います。どんな舞台にも、その演出家のサインというか存在を感じることができるのは当たり前ですが…

2016年のベスト

明けましておめでとうございます。ようやく年内に観た芝居の感想を書き終わりましたので恒例の振り返りをしておきたいと思います。総観劇本数37本(リピート含まず)。減った!しかし減った原因は明らかです。2017年はどうかなあ。髑髏城が年間通して上演さ…

「ファンタスティック・ビーストと魔法使いの旅」

ハリーポッターは流行に乗っかってかじったけどそれほどはまらなかったマン(指輪に夢中すぎたとも言う…)なので、スピンオフかあ〜、三部作かあ〜、でもエディ・レドメインだし見ようかなどうしようかな〜、と思っていたんですが、ハリポタはまらなかった人…

「ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー」

「スター・ウォーズ サーガ」のスピンオフ。正史でいくとちょうどエピソード4の前、銀河帝国軍の宇宙要塞である初代デス・スターの設計図の強奪任務が描かれています。主人公はそのデス・スターの設計に携わった科学者のひとり娘。むっちゃくちゃ面白かった…

「十二月大歌舞伎 第三部」

歌舞伎座 2階3列33番 ◆二人椀久 どこかで観たという気がしてるんですが、お、覚えてない…(きっと夢の国にいたのでしょう…スイマセン) 今回は玉三郎さまと勘九郎さんの組み合わせ!勘九郎さん、放蕩息子の雰囲気はないけど、松山にほれ込むあまりいろん…

「十二月大歌舞伎 第二部」

歌舞伎座 1階4列28番 ◆吹雪峠 以前獅童さんと七之助さんと愛之助さんの組み合わせで見たことがあります。なので七之助さんのおえんは2回目かな。助蔵が獅童さんで、当時の感想にも書いたけど、獅童さんのはっちゃけぶりが若干行きすぎていて、この作品の心理…

「この世界の片隅に」

能年ちゃん…じゃなく、のんさんが主人公の「すず」さんの声をあてているらしい、ということは知っていたんですけど、積極的に見に行くつもりではなかったのに、これもネットで公開するやいなや熱い推薦の声が続いて、マジかー、そんなにかー、とこちらも年の…

「ワレワレのモロモロ・東京編」ハイバイ

アトリエヘリコプター 全席自由 構成・演出 岩井秀人 「それぞれに起こった『こいつはヒデーぜ!』という話をつないだオムニバス作品。オムニバス大好き!みんなもっとやればよいのに。とはいえ、いい短編を書くのはいい長編を書くより難しそう(私見)なの…

「エノケソ一代記」

世田谷パブリックシアター 作・演出 三谷幸喜 「日本の喜劇王」エノケンこと榎本健一。そのエノケンの全盛期には彼の名をかたる…いや、彼の名に乗っかる「ニセモノ」がたくさんいたという。そのニセモノの中のひとりに「エノケソ」を名乗り全国で興行を打つ…

「大パルコ人3 ステキロックオペラ サンバイザー兄弟」

森ノ宮ピロティホール J列7番 作・演出 宮藤官九郎 パルコ×宮藤さんのロックオペラシリーズも第3弾。今回は音楽に怒髪天の上原子さん、主演に同じく怒髪天の増子さんを迎えるという、変化球!?それともロックオペラ的にはこっちが王道!?な新作。宮藤さ…

「キネマと恋人」KERA・MAP

シアター・ドラマシティ 18列37番 台本・演出 ケラリーノ・サンドロヴィッチ 映画が唯一の娯楽だった時代の、日本のどこかの島の町を描く、ケラさんのロマンチック・コメディ。東京公演での評判も上々で、楽しみにしておりました!いろいろと苦しい生活のな…

「はたらくおとこ」阿佐ヶ谷スパイダース

IMPホール B列15番 作・演出 長塚圭史 初演の感想こちら。阿佐スパ名義に限らず、長塚さんの手がけた中で一番好きな作品です。どれぐらい好きって、ちょうど10年前に選んだ「この10年のこの10本」で選んでいるくらい。男性陣は初演キャストが全員顔をそろえ…

「かもめ」

滋賀県立芸術劇場びわ湖ホール中ホール 1L列20番 作 アントン・チェーホフ 演出 熊林弘高 アルカージナに佐藤オリエさん、ニーナに満島ひかりさん、山路和弘さんに田中圭さんに中島朋子さんに坂口健太郎さんに…とまあ、豪華な顔ぶれ。そういえば、ケラさ…

「遠野物語・奇ッ怪 其ノ参」

兵庫県立芸術センター中ホール 1階Q列4番 作・演出 前川知大 奇ッ怪シリーズも第三弾。今回の題材は遠野物語。日本によく似たどこかの世界、近未来におこるかもしれない(おこらないかもしれない)出来事のなかで語られる「物語」の意味。冒頭の山内さん(…