2021-01-01から1年間の記事一覧

「フリー・ガイ」

原作ものでも!続編でも!ユニバースものでもない!ましてやリブートであろうはずもない!それだけでもはや希少種!かもしれない!なライアン・レイノルズ主演の新作です。予告編は結構前から目にしていた気がしますが、コロナ禍で公開が延びて日米同時公開…

神様からの使いの者です

このエントリには野田地図「フェイクスピア」のいわゆるネタバレが含まれておりますのでご了承ください。東京芸術劇場での観劇が、いろいろあって万全の態勢で受け止める、というようにならなかったので、もともと大阪公演の千秋楽だけチケットを取っていた…

「夏祭浪花鑑」

国立文楽劇場 中央座席9列23番 初文楽!夏休み文楽特別公演ということで三部制、第三部18時開演の公演が「夏祭浪花鑑」ときたら、これほど絶好の文楽デビューチャンスないっしょ!というわけでチケット取っていってきました*1。いや実は文楽好きの方からした…

「プロミシング・ヤング・ウーマン」

本作が監督デビュー作、エメラルド・フェネル監督・脚本。第93回アカデミー賞脚本賞受賞。主演はキャリー・マリガン。すごく精緻な脚本で、ぐいぐい引っ張られながら見ました。おすすめです。展開を知っていても面白く見られる作品だと思いますが、いちおう…

「ブラック・ウィドウ」

お待たせしました、お待たせしすぎたかもしれません、の定型句に乗っ取れば文字通り「お待たされすぎた」し、「本当に劇場で見られる日がくるのか気が気じゃなかった」本作。最終的にディズニープラスプレミアとの(ほぼ)同時公開という形にはなりましたが…

「ゴジラvsコング」

アダム・ウィンガード監督。レジェンダリーのモンスターバースの第4作です。 いやー、大味だった(のっけから) わかってます、もちろんわかってる!大味を楽しみに行ったんだろってことは!もちろんそうなんですけど、しかしこちらの予想を超えて大味だった…

「東京ゴッドファーザーズ」

兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール P列8番 原作 今敏 上演台本 土屋理敬 演出 藤田俊太郎 今敏監督によるアニメ映画を舞台化。原作の物語の骨組みがしっかりしているので、何よりまず物語として面白い。でもって、映像作品におけるスピード感を殺さずに…

「アメリカン・ユートピア」

素晴らしかった!多くの人がすでにそう語っていると思うけれど、気にせずに私も重ねて言いたい。本当に素晴らしかったです。私はね、これを、演劇クラスタにこそ観てほしいのだよ。デヴィッド・バーンにもトーキング・ヘッズにも明るくなくても大丈夫、だっ…

「ジェントルメン」

ガイ・リッチー監督新作!マシュー・マコノヒー、チャーリー・ハナム、コリン・ファレル、ヒュー・グラント、ヘンリー・ゴールディング…と、あっどうもありがとうございます!な色気と娑婆っ気あふれるメンズの切った張った物語です。つまるところガイ・リッ…

「外の道」イキウメ

シアタートラム C列9番 作・演出 前川知大 イキウメ新作。本来は昨年同時期に予定されていた公演ですが、緊急事態宣言により全公演中止。しかし、「来年、同じメンバーでやります」といち早く打って出たこと覚えてますよ。この1年間で「金輪町」をめぐるあれ…

「六月大歌舞伎第二部 桜姫東文章 下の巻」

歌舞伎座 1階15列16番 人の皮がめくれるところを見てしまった。 とか言うとなんかホラーっぽいですがそんな話ではありません。四月の上の巻に続いて仁左玉コンビによる「桜姫東文章 下の巻」見て参りました。無事幕が開いたことにとりあえず安堵。下の巻は岩…

「夏祭浪花鑑」

シアターコクーン BL列6番 演出 串田和美 上演が決定したときに「2000年代の私の観劇の中心にあったのは間違いなく夏祭浪花鑑だった」というエントリをあげたのだけれど、その「これを見届けずしてしねない」みたいな演目が緊急事態宣言で初日が延期。甦る、…

「フェイクスピア」 NODA MAP

東京芸術劇場プレイハウス F列24番 作・演出 野田秀樹 野田地図新作。フェイク+シェイクスピアのタイトルからして何かこう、仕掛けがあることは間違いない雰囲気ぷんぷんでしたし、「フェイク」という単語を入れ込んでいるところから見ても、昨今のSNS、ネ…

「月影花之丞大逆転」

オリックス劇場 2階11列57番 作 中島かずき 演出 いのうえひでのり コロナ禍でできるだけ密を避ける製作・作品をということでyellow新感線と銘を打った新作。上演時間も短く、出演者も最小限。新感線はもう長いこと、色んな意味でファットな作品作りに舵を切…

「パークビューライフ」

サンケイホールブリーゼ 1階I列24番 作 岡田惠和 演出 田村孝裕 岡田惠和さんが脚本で風間俊介くんが出る、しかも上演時間1時間30分の会話劇というのでチケットを取ってみました。観に行く予定にしていたのは25日だったんですが、緊急事態宣言の発令が25日…

「白昼夢」

シアタードラマシティ 17列33番 作・演出 赤堀雅秋 赤堀雅秋さん新作。赤堀さんの作品、苦手な時とぜんぜんいける!時と差が激しいので、ついつい開幕して評判を見てから自分が見るかどうか検討する癖がついてるんですけど、今回は評判というよりも1時間35分…

「四月大歌舞伎 第一部」

歌舞伎座 1階7列12番 「猿翁十種の内 小鍛冶」。初見です!猿之助さんが童子実は稲荷明神、中車さんが三条小鍛冶宗近。いやー楽しかったな。猿之助さんのこういう「常ならぬもの」な雰囲気をまとったお役大好き。稲荷明神のお姿がまた神々しさとキュートさが…

「四月大歌舞伎第三部 桜姫東文章 上の巻」

歌舞伎座 1階6列34番 演劇ファンというのは誰しも自分の中に「届いた伝説」と「届かなかった伝説」を飼っているものですが、ものですがってこれ私が勝手に言ってるだけですが、いやでも飼ってるでしょ?演劇ヲタクほど「伝説」好きな人種はいないと私はおも…

「パーム・スプリングス」

予告編見た時に「ループものじゃん!おもしろそう!公開されたら見に行こう!」って思って、これそのまま忘れるパターンかもなって思ったんですけど今回忘れなかった偉い。監督はマックス・バーバコウ。何と本作が初監督作品とのこと!恋人の部屋で目を覚ま…

「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」第3話までの感想メモ

ついこの間始まったのにもう3話まで放送が終わって、全6話なのでもう半分!半分じゃん!ってなってますこんばんは。みなさんバキ翼見てますか?えっ?ディズニープラス入るのめんどくさい?わかる!そうだよね!そういえばいちおうサーバーの増強してくれた…

「フォリーズ」

ナショナルシアターライブアンコールで上映。最初にラインナップに入った時、なんとなくあらすじ読んで「好きそうなやつ…」と思ってたんだけど、その時は居住地的に気軽にナショナルシアターライブを見に行ける環境じゃなかったので、思っただけで詳細が記憶…

「ラスト・フル・メジャー」

トッド・ロビンソン監督。セバスチャン・スタン初主演作!え!?そうなの!?ベトナム戦争において英雄的な行動をとった空軍兵士への叙勲をめぐる物語で、実話がベースとなっています。エンドロールで関係者ご本人映像あり。何しろキャストが文字通り、綺羅…

「帰還不能点」劇団チョコレートケーキ

AI・HALL H列15番 脚本 古川健 演出 日澤雄介 劇団チョコレートケーキの新作。いやー傑作でした。観ながら、もちろん舞台に集中しているんだけど、これは自分はいまめちゃくちゃ突出した演劇作品を見ているな…と自覚できちゃうようなところがありましたね。…

「戦火の馬」

ナショナルシアターライブアンコールで上映されたので、この機会を逃したら…次はないかもー!と思い足を運んできました。舞台芸術と一口にいってもそこにはさまざまな手法や表現が内包されると思いますが、「馬と人間の物語を描く」という点においてある意味…

「すばらしき世界」

深く心に残り、映画を見た時の感情を何度も反芻してしまうような作品。傑作です。監督・脚本西川美和、原作は佐木隆三「身分帳」。公開後きこえてくる評判がきわめてよく、見に行きたいなーどうしようかなーどうしようかなーと言ってる間に見逃すパターンか…

「二月大歌舞伎 第三部」

歌舞伎座 2階3列28番 「奥州安達原 袖萩祭文」。見たことあった気がしたけど初見だったパターン。いやわかんない…もう自分の記憶じゃなくて自分のブログだけ信用してるから探せてないだけかも…。七之助さん袖萩初役。お君で長三郎くんも。いちおうあらすじ頭…

「二月大歌舞伎 第一部」

歌舞伎座 7列27番 「本朝廿四孝」。十種香初めてだったっけどこかで見たことあるっけと自分で自分のブログ検索したら勘九郎さんの濡衣で拝見したことあった。そしてここからどうなる!と思ったところで終わるのでその先のあらすじを検索してしまうのも全く今…

「藪原検校」

パルコ劇場 N列14番 作 井上ひさし 演出 杉原邦生 猿之助さんで藪原検校、と最初に発表があった時点でそ、それは…観たすぎるやろー!と思い、とはいえ共演者に三宅の健ちゃんいるしなー!チケット取れないやつやないかー!とダメもとで申し込んだ抽選で当て…

「アユタヤ」MONO

ABCホール C列11番 作・演出 土田英生 MONO新作。前々日ぐらいにツイッターで公演情報見かけて週末行けるな…と衝動的にチケット買いました。MONOもなにげにごぶさたしちゃってましたね。タイのアユタヤ王朝下にあった日本人町を舞台にした作品。かつては栄え…

「ノンストップ」

そういえば今年にはいってぜんぜん映画見に行ってないな、なんかスカっとするやつが見たいな!と思い、間違いなくスカッとさせてくれそうなこの作品にしました。監督はイ・チョルハ。妻は揚げパン屋、夫はパソコン修理屋を営み、使い古した洗濯機の買い替え…